いしる 〜 奥能登の発酵文化
注目 「いしる」 〜 奥能登秘伝だし(その2)
「いわしのいしる」と「いかのいしる」
奥能登地方は、日本でも有数の発酵に適した地域と言われています。
「いしる」は、地域によっては「いしり」とも呼ばれ、魚介類を食塩で漬け込み熟成させた発酵調味料です。一般名称では「魚醤」といわれ、秋田の「しょっつる」、能登の「いしる(いしり)」、香川の「いかなご」が日本三魚醤として、全国に知られています。
魚醤はその濃厚なうまみが最大の特徴ですが、実はにおいも濃厚です。魚を発酵・熟成させることで、動物性たんぱく質の独特な風味を醸します。これが苦手な人もいますが、一度気に入ると病みつきになるのもまた特徴です。タイのナンプラーやベトナムのヌクマムなども世界に広がる魚醤の仲間です。

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ここに注意:
醤油より塩分が多く、香り・旨味が濃く、くせがありますので、控えめにお使いください。
ヒント:
・煮物の醤油の分量を少し控えめにして、代わりにいしるを少量加えて味を調えると、味わい深い風味になります。
・特に魚介類との相性が良いので、いしるの貝焼きや海鮮鍋
ラインナップ:
・原料として使用するものの違いで、いわしといかのいしるを用意しております。
・イカ好きの方は、いかのいしるを、鰯好きの方はいわしのいしるを選ぶとよいと思います。イカをたく場合はいかのいしるが合います。
内容量: 各 250ml 入り
価格(税別): 取扱い終了

※ 「いしる」と「いしり」の違い
・主に富山湾に面した内浦地区(小木港、宇出津町、三波地区)で作られる真イカの内臓を使ったものが「いしり」と呼ばれるものです。
・日本海側の外浦(輪島市)に面した地区に伝わり、鰯やサバなどを主な原料とするものを「いしる」と呼びます。
・最近では総称して「いしる」や「いしり」と呼ぶこともあります。
いしる料理のいろいろ
◎いしる鍋:
白菜、大根、なす、豆腐、えのき、いか(かわはぎ、エビ、白身魚でもOK)を400ccの水で水炊きし、煮えたらいしる大さじ2〜3杯をお好みで調整して加えひと煮立ちしたら出来上がり。
◎いしるの貝焼き:
鍋の代わりに、ホタテの殻を使用、いしる鍋と同じ材料を殻に乗せ、だし汁といしるを入れて煮る。
◎豚肉の炒め物:豚肉と野菜などを炒め、隠し味にいしるを少量いれます。
◎いしるのみそ汁風:大根、じゃがいも、わかめを出汁といしるでお汁に。
◎その他の利用方法
・浅漬けの漬物にいしるをまぶす。
・カレーの隠し味にもお好みで。
・おひたしや刺身につけて、風味を加える。
・じゃがいも、イカ大根、かぼちゃを煮る。
(いしる1に対して水10)