製塩設備

 能登海洋深層水施設は,水平線の彼方からポンプで汲み上げた深層水は,逆浸透膜により天然のミネラル,微量元素を丸ごと濃縮します。その後、それを製塩槽(濃縮槽)に入れ,低温(60℃以下)で濃縮をしていきます。途中結晶してくる硫酸カルシウムなどの不要物を取り除きながら,濃縮を進め,液体塩「感味」の原料を取り出します。



 装置の重要部分は高濃度塩分にも耐え得る,高級素材を使用しており,長期に渡り安定した品質を約束します。日本海320m深層水,管理された製塩施設,高い製塩技術が生み出す「新しい鹹味(塩分)の世界」は,衛生的な工場で生まれています。

原水タンク・濃縮水タンク

ポリエチレン取水管のカットモデル。3,700mの取水管が水平線まで敷設されています。取水口は上を向いています。

手前に見える4本の白い円筒形のものが脱塩用の逆浸透膜。塩分濃度約3.5%の深層水(原水)は,この装置に通されて,約1.5倍の濃度の濃縮水になります。このとき,同時に脱塩水も得られ,これをさらに専用の浸透膜に通すと,飲料用として利用可能になります。

管理の行き届いた製塩スペース

製塩槽の蓋を上げると,透き通った濃縮深層水の表面が細かくゆれているのが分かります。

2トンの5%濃縮塩水が入る製塩槽。水温を60℃以下の低温に保ちながら,自然に結晶が始まるのを待ちます。濃縮工程4日目から結晶が始まり,全工程5日間で約60kgの塩を取り出します。

 一口メモ: 逆浸透膜は、生物が生体内で行っている浸透圧という原理を応用した、一種のろ過装置です。天然のミネラルバランスを保ったままで、海水を濃縮する設備として優れたものです。塩水に圧力を掛けてこの装置を通すことで、海洋深層水は真水と濃縮された塩水に分けられます。分離された真水は飲料水として利用することができます。

容器とふたをセットにしたデリバリー容器各種を販売中です。

奥能登の食文化ご紹介

【ご注意】当社では奥能登の塩のみお取扱いしております。海藻に関する情報は奥能登食文化のご紹介の目的です。

株式会社ヤマシタ

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